漢方の知恵を活用して温活

漢方では冷え性の原因を血の巡りが悪いタイプ、気の巡りが悪いタイプ、水の巡りが悪いタイプなどと湧けています。私の場合は気の巡りが悪いタイプです。これを気滞といいます。
「気」とは生命エネルギーのようなもので、気が巡ることで血も巡ります。巡りが悪ければ全身に温かな血が行きわたらず冷えてしまいます。
気の巡りが悪くなってしまう主な原因はストレスです。
たしかに、私は普段からストレスを強く感じていて、寒さ、暑さ、家のこと、将来のことなど、さまざまなストレスの原因が思い浮かびます。
ストレス解消のために買い物をしたり、おいしいものを食べたりしている人もいると思いますが、私はそういったことがないのでストレスがたまる一方なのでしょう。ストレスで下がった免疫力を上げてくれるホルミシス効果という言葉もきいたことがあります。
漢方では気滞には、香りがよいものを取り入れるとよいとしています。
食品ならシソやセロリなど香りのある野菜、爽やかな柑橘系、ミントやジャスミンなどのお茶が気の巡りをよくしてくれます。柑橘系の香りも気の滞りを解消してくれるものです。
ストレスを軽減したいことと、少しでも冷えを解消したいので、香りがよいものを毎日の生活に取り入れるようにしました。
毎日の食事では、シソ、セロリ、パセリなど何かしら香りがよいものを取り入れるようにしています。シソは切った瞬間に香りが広がって、それを嗅ぐだけで気持ちがほぐれてきます。セロリは爽やかな香りと味が好きです。パセリは鉄分が多いので、貧血による冷えにもよさそうです。
香りはスイートオレンジやグレープフルーツのアロマを部屋に漂わせるようにしています。イライラしているときでも、この香りを嗅ぐと気持ちがすっきりとします。
シソを1回食べたり、アロマの香りを1回嗅いだくらいで冷えが解消することはありませんが、コツコツ続けていたらいつの間にか冷えが気になりにくくなっていました。まだ手先足先は冷たいのですが、以前ほどつらくはありません。
漢方の知恵はすごいなと実感しました。